2021年でもまだまだ読むべき!Factfulness(ファクトフルネス)

中之島オススメ本紹介
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2020年はまさしく波乱の年だったと思います。
1年前、こんな状況になるなんて誰も想像していなかったでしょう。

いや、そういえば何人かだけいましたね。この状況を予言した世界の猛者が…。
1人は誰もが知るあの人。ビルゲイツさんです。

世界の平和を脅かすのは紛争などではなく、新たな感染症であると言い切っています。(日本語の字幕もついているのでぜひご覧ください!)

それに加えて、もう1人、日本で最近有名になった人も感染症の予言を出していました。

それは、スウェーデン人のハンス・ロスリング博士です。
いまいちピンとこない方でも、あのベストセラー『Factfulness』の作者であるといえばわかるのではないでしょうか?

ロスリング博士は自身の子供たちとともに作成した「バブルチャート」を用いて世界の格差についての私たちの偏見ともいえる考え方の過ちを指摘してくれます。その姿はTEDなどで取り上げられ、一躍有名となりました。

そのロスリング博士が自らの遺書のようにして残したのがこのFactfulnessという本でした。世界中の人たちが、どれだけエリートであったとしても、世界を誤った見方をしているという分析を、いくつかのわかりやすい項目を設けて解説していきます。

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私たちは、世間を常に誤解しながら見続けていた

私は医学部にいながら研究を続けている身なのですが、その研究分野として専門にしているのは「疫学」という分野です。一方、ハンス・ロスリング博士はスウェーデンで「公衆衛生学」の教授を長年務めていた方です。詳細は省きますが、この「疫学」と「公衆衛生学」という学問は、どちらも「ヒトの集団に対する医療を考える」という「社会医学」という分野に分類されるので、かなり親戚に近い分野になっています。ですから、疫学の専門家はたいてい公衆衛生の専門家でもあり、その逆もしかりです。

私でも日本疫学会と日本公衆衛生学会、どちらの会員でもあるよ!


というわけで、

ロスリング博士が展開する論は、私にとってはほとんど専門分野に近く、知っていることばかりだろう…

と思っていたら、大間違いでした。
さすが博士の長年の経験に基づく本であるだけあって、私もこの中に登場する数々の「問」を間違えました。自分の専門であるはずなのに…データを扱う身でありながら、いかにデータを見えていなかったのかが身を染みてわかります。

今回、この本は自分で購入したわけではなく、大学の図書館で予約をずっと入れていて、その順番がやっと回ってきたことで読むことができました。

ですが、実を言えば、私、この本を読むのは初めてじゃないんです。

ちょうど、昨年ごろからこの本が急に売れ始めて店頭を占拠し始めていた時、私はことあるたびに本屋によってこの本を立ち読みしていました。

今思えばはた迷惑な客だったとは思いますが…(;^ω^)


というか、それくらい気楽にサクサク読み進められるほどわかりやすい本だったんですね。多くの方の手に取ってもらいたい、という博士の意図がとても伝わってくるように感じました。そしてその思いは社会に浸透したのか、瞬く間に日本でもベストセラーになってしまったわけです。私はこんなおかげで、店頭で1回はこの本を読破しました。

というわけで、今回読むのは2回目なんです。
でも、2回目に読んでみても、改めて学ぶ部分も多かったんです。

はじめて読んだときには、文中からあふれてくる情報の新鮮さにただただ圧倒されていたことで、それを十分に咀嚼できないまま情報のシャワーを浴び続けていた状態だったんじゃないかと思うんですね。
今の自分は1年前の自分に比べれば確実に知識はついたと思いますし、振り返れば自分の未熟さをいたるところで感じるわけですが、とはいえ、そんな未熟なときであっても、あれだけの新鮮な情報のシャワーを浴び続けたことはとてもいい刺激でした。実際にそこからいろいろなことを学び、自分の研究に生きた部分は多々ありました。

とはいえ、この本が面白いのは、2回目に読んでみるとまた違う味わいがあったということなんです。
もうすでに1回は通読していますから、本の中に出てくるタネはすべてわかっています。ですが、とはいえ、その話が「どのようなことを伝えたくて書かれた話なのか?」という視点を持ちながら改めて読みなおすことで、いかにこの本が美しく組み立てられているかがよくわかります。
科学者はひたすら論理的であることを求められるのですが、論理的だからといってその文章が分かりやすいとは限りません。しかし、Factfulnessの文章は、それがきれいに両立している非常に優れた事例だと思います。

2回読めば2回おいしい。3回目を読んだらまた違う味わいが出てくるのかもしれません。それくらいの価値を感じる本でした。

でも、やはり強調すべきなのはそんな大まかな話ではなく、中で展開されているコンテンツでしょう。
情報がひたすらあふれるこの世の中で、私たちは常に情報の取捨選択を迫られます。まずはその情報が正しいのか誤っているのかを絶えず検証し続けなければいけません。また、その情報が自分にとってそもそも大切なのかそうでないのかも判断していかないといけないわけです。そんな中で、私たちは、いつの間にか最も大切な情報に対して盲目ではなかったか、いや、盲目であったと言い切っていいのだろう、と感じさせてくれる記述がひたすら続くわけです。

自分にとって、そして世界にとって大切な情報を選び出す。そしてそれを用いて自分の考えを構築していく。そのようなFactfulnessな生き方が今後は必要になるのだ、と。

誰も自分の進んでいる道が正しいかなんてわかりません。

でも、より正しい判断に近づくために、現状を正しくとらえられるような頭を鍛えておくのは非常に大切なことでしょう。
COVID-19を通じても、実に様々な情報が流れました。その中でも、正しいのに拡散されない情報、正しくないのに拡散された情報、実に様々な情報が世間に流布したわけです。

そんな社会の中で、私たちはどうやって生きていけるんでしょうか。
その情報の多さは今後も増える一方でしょう。
いち早く私たちもFactfulnessを自分の中に取り入れ、自分の頭で考えられるような体制を整えておく必要があるように思います。

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